舞踏曲 "Butokyoku" (Dance music)

宮城道雄作曲 Composed by Miyagi Michio

 

 

 

演奏

 

第一箏    吉川尚子 ドゥアラ・サイラス                      

 

第二箏    佐藤聡子 永山莉佳 小野真由美

 

第三箏    岩本修平 中井和るな 小方麻貴

 

十七絃    藤枝加奈子

 

 

大正十二年、宮城道雄により、西洋音楽のワルツを箏で演奏するために作られた四重奏の曲です。

 

この曲が作曲される2年前に宮城道雄は十七絃を考案発表しましたが、その際に「十七絃の最低音はチェロのCである」と盛んに話していたとのことで、4オクターブにわたる音域の中で演奏される舞踏曲は第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロによる弦楽四重奏をイメージして作られたのではないかと推測されています。

 

曲調は全体的にゆったりとしていますが、途中に16分音符が続く部分や3連符が続く部分などの緩急もあり、3拍子のワルツを十分にお楽しみ頂けます。現代でも舞踏会は開催されておりますが、なんとなく舞踏会というイメージは18世紀ころのヨーロッパや明治時代の日本の鹿鳴館を思う方が多いのではないでしょうか?華やかなドレスを身にまとった古き時代の女性たちがワルツを踊っている、そんなシーンを思い浮かべながらお聞き頂ければ幸いです。