春の訪れ"Haru no otozure" (Spring comes)

宮城道雄作曲 Composed by Miyagi Michio

 

 

(演奏 箏 大塚咲蘭 尺八 善養寺惠介)

 

 

「春の訪れ」は宮城道雄作曲で箏と尺八の二重奏です。幼くして失明してしまった宮城道雄が毎春、庭先で鳴く小鳥が同じ鳥なのを聞き分けたとのこと、目の見える人には分からないこの秘密を「春の訪れ」という曲に表したそうです。曲中に小鳥のさえずりを優しく、可愛らしく表現したところがあり、特にこの小鳥のさえずりを表現する部分が私はこの曲の中で一番好きな部分です。

 

初めてこの曲を聴いた時、曲中で調弦をしたり、今まで習っていないさまざまな技法が入っており、最初はこの曲を弾けるのかとても不安でしたが、練習を重ねていくことでこれまでできなかった技法が一つ一つできるようになり、頑張って練習を続ければ弾けるようになると感じることができました。お箏を習い始めて2年が経ちました。昨年と比べて少しずつ弾ける曲も増え、1曲習い終わると次は何の曲を習えるのか、お稽古がいつも楽しみです。