「エトピリカ」etupirka

 

葉加瀬太郎作曲 Composed by Hakase Taro

 

大平光美編曲 Arranged by Ohira Mitsumi

 

 (演奏 第一箏:藤村奈那衣/北島亜季 第二箏:平林圭子/山内有紀)

 

 

 

この曲は、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎氏が作曲し、人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」のエンディングテーマ曲としてもお馴染みです。

 

「エトピリカ」というのは海鳥の名前で、アイヌ語で「くちばし(etu)が美しい(pirka)」という意味だそうです。名前の通り、大きくて華やかなオレンジ色のくちばしを持っており、顔に飾りの羽があるので、「花魁鳥(おいらんちょう)」とも呼ばれています。

 

作曲した葉加瀬太郎氏は、この鳥のピエロのような派手な顔立ちが子供の頃から大好きだったそうです。ある時「大空に羽ばたいていこう」というイメージの曲を作曲していたとき、ふとこの鳥のことを思い出し、曲のイメージにぴったりだと思いその曲のタイトルにしたそうです。

 

 

 

今回この曲を選んだのは、雄大で爽やかな曲調が初夏の舞台に合うだろうと思ったからなのですが、いざ練習を始めてみると、アルペジオなどの分散和音の演奏がとても難しく、爽やかに流れる風のような綺麗な響きを出せるようにする為に大変苦労致しました。爪の角度や指の位置なども含め細かい部分までご指導いただき、何度も何度も練習を重ねて参りました。また、音の強弱や間合いの取り方なども工夫し、よりメリハリのある曲に仕上げる努力もして参りました。作曲者のイメージ通り、大空に羽ばたいていく雄大な情景が思い浮かぶよう、晴れやかな気持ちで演奏します。