水滴 "Suiteki" (Water drops)

安積得也作詞 Lyrics by Azumi Tokuya

宮城道雄作曲 Composed by Miyagi Michio

 

演奏 萩野美咲

 

 

この4月で小学4年生になりました。今回の選曲の際、小野先生より何かやってみたい曲目はありますかと聞かれ、即答で「水滴がやってみたいです!」と答えました。

 

この曲は、昨年の5月に筝こども音楽会に参加した時に聞いた曲目です。音楽会にはじめて参加し、私はその時、「ぴょんぴょこりん」を演奏しました。小さいお友達や小学生、中学生のお兄さんお姉さんも参加していました。子どもの演奏を聴くのもはじめてでした。私は2番目の演奏でしたが、そのあと、たくさんのお友達の演奏を聴くことができました。小学5年生のお姉さんが、この「水滴」を演奏している姿をみて、ビビビっときました。ただ、凄い。というのが、最初の感想です。次の小学4年生の男の子も、次のお友達も凄い。レベルの高さに驚いた日でした。いつか、私も弾いてみたいと強く思いました。いつか超えてみたいというライバル意識もあり、この「水滴」を選びました。

 

難易度の高い曲目ではありますが、やりたいと決めた初めの頃は、できなくても2時間もお箏に向かい練習をした日もありました。出来ないスランプ時は、リズム、間違え、やる気も全てどん底という日もありました。でも、毎日の練習はコツコツとしてきました。また、新型コロナウィルスの影響で先生のお稽古も思うように通えず、ただただ自宅での練習。替えの爪皮もボロボロになり、とうとう全てがダメになる事も。

 

この「水滴」は、宮城道雄先生の曲の一つです。宮城先生の曲は、水を題材にしたものが多いです。水と言ってもここまでお箏で表現を出来るとはと驚くばかりです。自分なりに「水滴」のイメージをしながら、「ポチャンとしたたる音、キラキラした音、低音は少し大きい音がいいかなぁ。巾や為の高い音は小さく綺麗に丁寧に」などと考えながら練習しました。巾の強押しは私には難しいですが、今出せる力を入れて頑張っています。和音も今までは、2つだけでしたが、今回は前奏の始めから3つもあります。精一杯心を込めて演奏しています。