滝流し ”Takinagashi

 

四世杵屋六三郎作曲 Composed by Kineya Rokusaburo

 

野村正峰編曲 Arranged by Numura Seiho

 

 (演奏 三絃本手             服部拓巳 三絃替手 守田健吾)

 

 

 

長唄勧進帳からの「滝流し」です。この楽曲は四世杵屋六三郎により作曲されました。歌舞伎十八番として広く知られている「勧進帳」ですが、そこで演奏される長唄「勧進帳」もその豪華絢爛さと、歌舞伎の芝居の一部となって盛り上げる構成より、傑作といわれています。その勧進帳の中でも特に「滝流し」は、芝居の後半で、まるで滝が流れるように音楽と唄が切れ目なく流れ続け、大きな見せ場を作っています。

 

今回の演奏している楽曲は、地唄三味線用に野村正峰によって編曲されたものです。長唄「勧進帳」の中の曲のような派手さはありませんが、旋律をシンプルに楽しむことができます。演者は守田健吾と服部拓巳。偶然同じ小学校で、ほぼ同時期に三味線を始めた二人の男子です。

 

普段は活発な二人ですが三味線となると一生懸命、これまで真剣に取り組んできました。

 

どうか、じっくりその姿と演奏をお楽しみください。